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Webサイト(ホームページ)、システムの保守運用は必要?作業内容や費用相場とは
「Webサイトは作って終わり」と思っていませんか?実は、Webサイトを公開してからが本当のスタートです。車に定期的なメンテナンスが必要なように、Webサイトも安定して安全に稼働させるためには「保守運用」が欠かせません。
この記事では、Webサイトの保守運用がなぜ必要なのか、具体的な作業内容と費用相場について、初心者向けに分かりやすく解説します。
なぜ保守運用が必要なのか?
Webサイトを放置すると、様々なリスクに晒されます。保守運用は、これらのリスクからあなたの貴重な資産であるWebサイトを守るための「保険」のようなものです。
- セキュリティの維持
インターネットの世界は、常にウイルス感染やハッキングなどの脅威に晒されています。特にWordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)は、プログラムの脆弱性を狙われやすいため、常に最新の状態に保つセキュリティ対策が不可欠です。 - 安定したサイト表示の確保
サーバーの障害や、ブラウザ、PHP(プログラム言語)のバージョンアップなどが原因で、ある日突然サイトが表示されなくなったり、レイアウトが崩れたりすることがあります。定期的な監視とメンテナンスにより、機会損失を防ぎます。 - データの保護
万が一のサーバー障害や操作ミスに備え、定期的にバックアップを取得しておくことが重要です。バックアップがあれば、何か問題が発生しても迅速に元の状態に復旧できます。
保守運用の具体的な作業内容
保守運用の内容は多岐にわたりますが、主に以下のような作業が含まれます。
- ドメイン・サーバーの管理
- ドメイン、サーバーの契約更新管理
- サーバーの稼働状況監視
- SSL証明書の更新管理
- システムのメンテナンス
- CMS(WordPress等)本体のアップデート
- プラグイン、テーマのアップデート
- アップデートに伴う表示崩れや不具合の修正
- セキュリティ対策
- 不正アクセス・ログインの監視
- マルウェア(ウイルス)のスキャンと駆除
- データ管理
- Webサイトデータ(ファイル、データベース)の定期的なバックアップ
- 障害発生時のデータ復旧作業
- 軽微な更新・修正(契約による)
- テキストの修正や画像の差し替え
- お知らせやブログ記事の代理投稿
- 操作方法に関するサポート
保守運用の費用相場
保守運用の費用は、サイトの規模や種類、依頼する作業範囲によって大きく変動します。
- 静的な小規模サイト(数ページの企業サイトなど)
- 月額5,000円〜2万円程度
- 主にサーバー・ドメイン管理、バックアップが中心です。
- CMSサイト(WordPressなど)
- 月額1万円〜5万円程度
- システムのアップデートやセキュリティ監視など、専門的な作業が含まれるため費用が上がります。
- ECサイトやWebシステム
- 月額3万円〜10万円以上
- 顧客情報や決済システムを扱うため、より高度なセキュリティと24時間体制の監視が求められます。売上規模や機能の複雑さによって費用は大きく変わります。
まとめ
Webサイトの保守運用は、コストではなく「投資」です。サイトを安全かつ安定的に稼働させ、ビジネスの信頼と機会を守るために欠かせない活動と言えるでしょう。
自社での対応が難しい場合は、専門の制作会社やフリーランスに相談することをおすすめします。まずは自社のサイトにどのような保守が必要かを見極め、適切なパートナーを見つけることから始めましょう。

